【ハーネス部品製造業-後編】QRコードを使用した部品在庫管理、材料発注の自動化も

株式会社ブライトン様のIoT導入事例(後編)

いなば

後編です。

QRを用いた部品管理で、在庫数をリアルタイムで確認可能に

前編では「生産計画の自動作成」に取り組んだ内容をご紹介しました。
後編では、在庫数がリアルタイムで分からないという問題に対して、QRを用いた在庫管理に取り組んだ内容をお話ししていきます。

問題点は、在庫数と必要発注数が分からないこと

在庫数は棚札で管理しており、アナログの紙管理をこれまで行っており、正確な在庫数がリアルタイムでわかりませんでした。そのため、数万点の部材種類がある在庫をエクセルで管理し、在庫有無を社内電話で確認という、非常に無駄の多い在庫確認を行われていました。また構成部品管理はされておらず、担当者が複数のエクセルを確認しながら発注数量を確認して発注を行っていました。発注業務が属人化されており、担当者が不在だと業務が滞るという問題もありました。

棚札を廃止、QRおよびバーコードを活用しリアルタイムな在庫管理に

そこで、手書きの棚札を廃止し、QRや2次元バーコードでデジタル管理する方法を取り入れました。デジタル管理を行うことでリアルタイムに在庫数を確認することができるようになり、さらに、部品構成も事前に登録することで、製品に関係する部品数量を素早く確認できるようになりました。また、QRを用いた管理にすることで、入出庫や棚卸し作業の効率自体も向上しました。

QRで簡単在庫管理+発注業務の効率化できる“Qmm”、導入で毎日の発注作業が短縮

今回取り組みを行うにあたって、活用いただいたのは、当社IoTツールの『 Qmm 』です。
さらに、下記のような内容も含め、毎日の発注作業時間が短縮できたと効果を実感して頂いています。

ボタン一つで在庫数、発注必要数が見える化

『 Qmm 』の特徴は、部品の在庫数と受注の必要数を瞬時に照合し、必要な発注数を即座に確認できることです。また、部材ごとに発注単価を設定可能であり、単価変動やまとめ買いに対応することで、工場の在庫金額を精密に把握できるようになりました。

部材の先入れ先出し管理も可能

また、同一部品の継続的な入荷により、古い部品が余るケースがあったため、このシステムでは古い部品から優先して使用できるように警告表示でお知らせする仕組みにしました。その他にも、部品ごとにQRで管理する仕組みにより、人的ミスを防ぐ一助となっています。

お客様の声 ~資材担当の係長、谷岡様にお話を伺いました~

いなば

これからどうしていきたいですか?

谷岡様「できればもうちょっと、発注のタイミングが分かるようになったり、受注と連動して見えるようになればと思っています。」

いなば

なるほど。谷岡様ご協力ありがとうございました。

このように、現場の声に耳を傾けることを、IoT導入を進めるうえで大切にしています。(株)ブライトン様では、今現在も改善を進めてられており、弊社でも引き続きそのサポートをさせて頂いています。現場のお困りごとがありましたら、お気軽にITEVOまでご相談ください。

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