【家電製品】浴室機器の原理試作、IPx6防水評価まで請け負い

浴室機器の原理試作および防水評価請負事例

評価検討を目的とした原理試作、設計条件から防水構造を含む筐体を設計

浴室機器の検討・評価のための原理試作の設計を行いました。
今回は、基板はお客様で作成され、弊社では機構設計とその試作、さらに防水試験の代行までを行わせていただきました。

仕様や基板情報から、防水構造をご提案

初めにご希望の仕様や、基板情報を伺い、その情報をもとにレイアウトや防水構造をご提案させていただきました。今回はよくあるメンブレンやエンボスでの押しボタンではなく、メカニカルなボタン構造をご希望で、液晶やセンサーなどの開口部の多い筐体に防水を兼ね備えた構造を考えることが一番の課題でした。

防水試験ができる機関のご提案から試験代行まで

試作品作成後は防水試験まで行って欲しいということで、防水試験ができる機関のご提案から試験代行までさせていただきました。防水等級としてはIPx6が必要ということで、合格という試験結果とともに試作品を納品させていただきました。

原理試作における防水設計のポイント

原理試作という試作段階に合わせて、設計を行いました。
具体的な防水設計の内容と、筐体の作成方法の選択理由についてお話したいと思います。

防水設計のポイント

基板への水侵入防止は、今回は原理試作で作成台数は少ない為、丸紐パッキンを使用しこちらは問題なく防水できました。対して表示部やセンサー部の防水は、メカニカルなボタン構造の部分からの水侵入を開口部(液晶やセンサー)まで到達させない必要がありましたが、ボタンから侵入するかなりの水圧に耐える必要があり苦労しました。今回はクッションで対応し、試験も合格しましたが、量産を見据えるともっと確実な防水方法が必要に思いました。

防水構造および10台の原理試作という条件のもと、筐体は「切削」を選択

今回は、「防水構造が必要」という条件と、「原理試作」であったため、筐体(樹脂部品)は「切削」で作成しました。お客様の条件や予算、試作の用途によっては、3Dプリンタでの作成や注型、簡易金型をご提案する場合もあります。

※TOP画像はあくまでイメージですので、設計した製品そのものではありません。

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