SOLIDWORKS APIを試してみた
はじめに
弊社ではメカ設計のCADはSOLIDWORKSを使っています。
昨年の秋、ユーザー会メンバーの(株)フジオカ 松本さんから「マクロを使ったら便利になりますよ」と聞かされて、プログラムファイルをもらいました。
“SOLIDWORKS API” 最近よく聞く言葉だなあと思いつつ、納期が立て込んでいたのでしばらく放置していましたが、時間が出来たので試してみました。

SOLIDWORKS APIって何?
「SOLIDWORKS API (Application Program Interface) は、SOLLIDWORKSソフトウェアの機能に外部からアクセスし、操作するためのCOMプログラミングインターフェイスです。」(CAD研さんの記事より抜粋)
プログラムを作って自分にとって便利な操作にカスタマイズできるそうで、”ソフト屋さんがバグ修正したプログラムを徹夜でマイコンに焼いて、次の日の生産に間に合わせるみたいな家電製品の開発現場を見てきて、製品の機能は決まった物!”という感覚の筆者にとっては、信じられないお話です。
プログラムの内容
プログラムの内容は、図面データをPDFとDXFに変換して保存するという簡単なもの。 板金部品は平たい板を切り出して折り曲げていく工程の為、設計した形状は3Dで作っていますが、加工メーカーさんにデータを送る時は2Dの図面データを作成し、PDFとDXFに変換して送る場合が多いです。


この作業が結構面倒で、部品点数が十数点になるとちょっと憂鬱な作業となります。なんとこの作業を一発でやってくれるプログラムということで、利用しない手はありません。
プログラムの取り込み方
「設定」(歯車マーク)⇒「ユーザー定義」をクリックして立ち上がったウインドウから、「コマンド」を選び「マクロ」をクリックします。

「新規マクロボタン」をクリックしてドラッグしたままコマンドマネージャーにドロップすると「ユーザー定義マクロボタン」が立ち上がります。

「マクロ」欄横の「…」をクリックして、マクロのプログラムを選択します。
「ICON」横の「イメージの選択」をクリックして、自分の好みの画像をオリジナルアイコンに設定できます。


図面のファイルを開いた状態で、追加したアイコンをクリックすると、図面ファイルと同じフォルダにPDFとDXF 2種類のファイルが追加されました。

今回使用したプログラムは、こちらからダウンロードできます!
おわりに
今回はもらったプログラム(.swpファイル)でしたが、変換したデータは設計データと同じフォルダではなく、できれば他の場所に作成してほしいし、パート名に日付も入れて欲しい…と、そんな欲が出てきます。この欲を満たすべく、ChatGTPを使ってやってみましたので次回ご紹介します。