【3Dプリンタ】高速化アップグレードしました
高速化アップグレードキット
弊社ではRaise3Dの3Dプリンターを使用していますが、この度、高速化アップグレードキットを導入し、3Dプリンタの印刷時間を短くすることができました。
高速化アップグレードキットとは、現行の製品に「ノズルヒーター部を高速化専用ノズルに交換」+「ソフトウェアのアップデート」で、3Dプリンタの印刷時間の高速化が行えるものになります。
高速化専用ノズルへの交換

上はノズルの交換中の写真ですが、左が高速化専用ノズルで、右が従来ノズルです。高速印刷の耐え得る専用設計のノズルになっています。
ハードウェア的にはこのノズルの交換のみで、非常に簡単に交換できました。
キャリブレーションシステム
従来時にはなかったものとして、キャリブレーションシステムが含まれています。印刷が高速になることで振動が大きくなるため、自身の周波数のキャリブレーションが必要となっています。
従来の機器にキット導入したため、元々高速用の製品と比較しても振動が大きくなります。その振動を考慮して設計されているため、振動自体は問題ないとのことですが、造形物によっては揺れが影響する形状もあるので、その際は設定でスピードを落とすなどの注意が必要です。

Hyper Speed フィラメント
フィラメントについても、高速時でも正確に形状を印刷できる専用フィラメントが用意されています。
このフィラメントを使用することで、従来仕様で6時間3分の成形時間だったものが1時間48分で出来ました。
下の写真の、左が従来仕様の印刷物で、右が高速化キット導入後に高速化フィラメントを使用して印刷したものです。仕上がりを比較しても、従来時と同様にキレイな外見でした。

ちなみに、高速化専用でない通常のフィラメントでも、従来より早く印刷することが可能でした。
まとめ
高速化キット導入で印刷時間が約1/3になり、大幅な時間短縮が可能となりました。試作・設計もこれまでよりスピードアップして行うことができそうです。
高速化になることによる注意点もありそうですので、今後いろいろ試していきたいと思います。